革新的な技術の集合体 ゼロドラッグサイレントホイール- Silen -は自転車進化の真髄を体現しています。
よりよいサイクリングを楽しむためにFOSS は自転車に進化をもたらす旅を続けています。
「自転車は発明されて以来、抵抗を減らし効率を高めることで進化してきた。それ故シンプルで美しい」と語るFOSS Worldwide Inc創設者でエンジニアでもあるエイモス.Tはこの進化の歴史に自らで新しいページを加えたいと想いました。
FOSSの歴史は1995年に始まります。
当時、エイモスはチューブレスシステムの研究開発を行っていました。
しかし、高圧の空気を完全密閉するために必要なシーラントには環境や人体に有害な成分を添加しないと満足のいく性能が得られなかった結果からその普及に懸念を抱き、それが彼をリサイクル可能で環境負荷が少ないTPR(熱可塑性樹脂)製インナーチューブ開発に移行することを決意させました。
完成した鮮やかなブルーカラーのインナーチューブは走行中、鋭利な物に貫通されても急激な空気漏れを防いでライダーの安全を確保しました。
この発明が世界三大工業デザイン賞の一つであるiFデザイン賞に選出されFOSSが活動する原動力となりました。
FOSS が次に目指したマイルストーンはホイールの心臓部であるフリーホイールの進化でした。
1896年に発明されたフリーホイール機構はチェーンドライブ、空気入りタイヤと並ぶ自転車の三大発明の一つです。
但し、この機構は発明当時から欠陥を抱え続けていました。
現在でもほとんどのライダーはペダリングを止めた際に発生するラチェット音を当然の特徴として受け入れていますが、それが大きな抵抗を生み出し自転車の運動量を確実に減少させていることに気づいていないようです。
FOSSはこの摩擦抵抗を無くすことを目標として開発を始めました。
それまで幾多の技術者たちがこの難題の解決に挑戦してきましたが 発明から120年以上が経過しても実用化に至りませんでした。
開発において最大の障壁となったのが信頼性の確保でした。
基本構造考案から5年以上の試行錯誤を経て、磁力と重力を利用した外部からの動力や操作を必要としないオートクラッチ機構を完成させました。
この機構が実装されたゼロドラッグハブはFOSSに2度目のiFデザイン賞をもたらしました。
FOSSのさらなるマイルストーンはスポーク構造の進化です。
使用されたカーボンファイバー素材は軽量で高張力に耐えられ 金属スポークと異なり回転中に接触しても人体を傷つけにくいなど優れた特徴を持ちますが、カーボン繊維は捻じれや傷には弱いため扱いが難しい。
ハブ開発で学んだ「優れた発明は優れた構造からしか生まれない」との信念の元、スポークヘッドの構造を大胆に変更することで スポークニップル締め付けによるスポークの捻じれを防ぎ オフセットによる応力を軽減したFOSSのアンチツイストカーボンスポークは3,000Nを超える張力に耐え、交換も容易であり、また製造においても接着剤の使用や脱ガム工程を不要として環境への負荷も低く抑えられています。
FOSS は立ち止まることを拒否します。
私たちは常に問題を発見出し、新しい概念を生み出し、それを実現します。
障害は常に存在し、それを克服することが偉大な発明をを生み出します。
それがFOSS の信念です。